2019.05.03

「最低三年働け」はもう古い?について考えてみた

仕事が嫌なら逃げてもいい?

こんにちは。就活パートナーのヤマトです。

多くの新社会人となる若者が一斉にスタートを切る4月、新たな環境に胸を踊らせている人もいれば、不安を抱える方もいるでしょう。

この時期になるとSNS上でも「仕事が嫌ならすぐに辞めた方がいい」「若さという特権は有限だ」という意見が飛び交い、それに対して「簡単に辞めてもいいとツイートしてる奴は、なんの責任もとってくれないから冷静になって」などの意見も目立つようになってきます。

厚労省が2018年10月に発表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、2015年の大卒の新規学卒就職者(新卒)が1年で会社を辞める率は11.9%と、約8人に1人にも上る。さらに3年以内の退職率なると31.8%と、3人に1人が新卒で入った会社を辞めているらしいです。

では、実際に自分がそういう状況になったらどうすればいいんでしょうか?すぐに辞めてもいいんでしょうか、それとも一定期間は続けるべきなんでしょうか?

報酬とは何に対して支払われるのか?

「労働に対する対価が報酬(お金)」という考え方がありますが、実は世の中ではそのようにはなっていません。実際は「生み出した価値によって報酬は決まる」のです。例えば、登山に行った経験がある方は分かると思いますが、山の上で売られているジュースって普段街で売られているものより値段が高いですよね?それはなぜだか分かりますか?

「山の上まで運ぶ配送コスト(人件費など)が、上乗せされているから」という意見も多そうですが、本質的にはこれは違います。仮に人ではなくドローンで簡単に運べば安くなるのかというと、そうはなりません。きっとそのジュースも高い価格で売られます。なぜか?それは「価値」の問題なのです。

山の上にはコンビニやスーパーはありません。飲み物を売っている所がそもそも少ないのです。さらには、登山のように運動をすると喉が渇きます。飲み物を持っていない人にとって、そこで唯一売られているジュースは多少高いお金を出してでも買いたい貴重なものになります。つまり「希少価値が高い」という状態を作り出すと、その分そこに支払われるお金も上がるのです。

100万人に1人という存在になるには?

先程の考えで言うと「稼げる人になるには、自分の希少価値を上げる」必要があります。皆さんは1万時間の法則というのを知っていますか?どんな凡人でも一つのことを1万時間かけて一生懸命やれば、100人に1人というレベルの存在になれるというものです。さらにこの法則を利用すれば、100万人に1人という存在にだってなることができます。

1つのことを1万時間やって100人に1人という存在になる。そしたら次は別のことを1万時間やって、そこでも100人に1人の存在になる。そしたらまた別のことを同じようにやって、そこでも100人に1人になる。そうすると「1/100 × 1/100 × 1/100 = 1/1,000,000」というように、本当に100万人に1人というスペシャルな人になれるのです。

100万人に1人しかできない力を手に入れたあなたのところには、おそらくたくさんの仕事のオファーが来るでしょう。もらえる報酬も相当なものになるはずですし、それで一生食べていけるかもしれません。

1万時間は約3年間

この1万時間の法則を実行に移した場合どうなるかを計算してみましょう。例えば習得することを決めて、それを1日8時間やるとしましょう。すると、「1万時間 ÷ 8時間/日 = 1,250日(3年5.5ヶ月)」掛かります。ちょっと頑張って1日10時間やるとしたら、「1万時間 ÷ 10時間/日 = 1,000日(2年7ヶ月)」掛かります。だいたい3年です。

さらにこの1万時間の法則には時間以外にも条件があります。

・教師(教えてくれる人)がいる
・課題が常に少し難しく、自分にとって挑戦的な環境である
・具体的な目標がある
・フィードバックがある
・心的イメージとの相互影響
・地道な改善を行う

「おおーー。。なんか大変だな。」と感じた方もいるのではないでしょうか。そうですよね。こんなの自分1人でやっていくのはかなり大変ですよね?あれ?でもこれって、、普通に会社に入って仕事を覚えてるまでの流れと似てないか?

教えてくれる人がいて、目標があって、やったことに対してフィードバックがあって、それを元にして地道に改善を繰り返していくって、1つの仕事を習得していくのと同じじゃないか!

1万時間は約3年、そして教えられながら、目標に向かって常に改善をしていく環境。そう考えると「1つの所で最低3年は働け」というのは強ち間違ってないのではないでしょうか。しかも3年やったからといって会社を変えなくても、部署異動などで新たな環境で新しいことに挑戦もできますよね。

もし今いる会社での環境が、あまりにも上記とかけ離れているのなら転職もありだと思います。でも逆に、今やっていること自体は好きで自分にとってプラスになることがあるのであれば、続けてみる価値はあると思います。

例え今の所から別の道に進んだとしても、どうせ1万時間くらいの努力はしないといけない訳ですから。やっぱり、何事もそう簡単には習得できないってことですね!

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