2019.11.10

仕事を紹介しない紹介会社で、人生が変わった話。

今回はご利用者インタビュー特別版です。タイトルを読んで「え?」と思われた方も多いはず。ステップ就職は仕事を紹介してくれる紹介会社なはずなのに、仕事を紹介しないとはどういうことでしょうか?
そこには、仕事の紹介はあくまで手段、「自分に合った仕事に出逢い、長く幸せに働いてほしい」と願いながらひとりひとりと真剣にかかわる、就活パートナーの想いがありました。

ショウヘイさん

・年代 → 20代前半
・ステップ就職に来た時の状況 → 求職中


インタビュアー


市川(イチカワ)

「見えないホームレス」問題を住まいと仕事の生活総合サポートで解決する、Relight株式会社の社長。「働く」を通じて、自尊心を取り戻し、安定した生活を送れるように。そして、自分の将来に夢や希望を抱き、明日が待ち遠しくなるような社会にすべく邁進中。


自信が無く誰にも相談できず、生きづらさを抱えたまま引きこもりに

ー ステップ就職に来るまでのショウヘイさんについて教えて下さい。

生きづらさを常に感じている日々を過ごしていて、2年前に病院に行ったところ発達障がい、社会性コミュニケーション障がいと診断されました。
その状態でどうやって就職活動をしたらいいのかわからず、しばらく引きこもり状態になりました。
自分に期待することができなくなって、親にも相談できず、自分のしたいこともわからないし、八方塞がりという感じでした。
自分に自信がなく、そもそも本当に働けるのか不安でしたが、周りには、「普通の人」として認識されていて、親も含め、本当の自分をわかってくれる人はいませんでした。


就活はつらいし、入社してもつらい日々が続くだけだと思っていた

ー どうやってステップ就職を知りましたか?

実は、革細工や革職人に興味があって仕事を探していた時に良さそうな会社を見つけたのですが、同じグループ会社にステップ就職があって、うまく繋がれないかなと。(笑)

ー (笑) ステップ就職の面談担当者は河原木さんだったんですよね?最初の面談でその経緯は伝えました?

伝えてなかったです…。(笑)
でも、障がいがあるということは最初から言えました。 信頼感があって、すごいオープンに話せたと思います。 向き合ってくれる姿勢が感じられて、ここなら大丈夫だと思えました。

ー 他の転職エージェントは使っていなかったんですか?

使っていませんでした。
自分で探したり、面接に挑戦したりは少ししていました。とてもきつかった。
その場でアウトプットを強要されたり、自己PRを書かされることも多くありましたが、うまくいかず、どんどん負の連鎖にはまっていきました。
周りはうまくやっていて、自分だけ出遅れている感や自分にはできないという感覚がどんどん深まっていきました。 きっと、就職してもヘマして怒られてそれが何十年も続くんだろうと。とにかく何をやってもうまくいかないというイメージしか持てませんでした。


いい会社や向き合ってくれる『いい大人』もいると知った

ー ステップ就職の会社見学はいかがでしたか?

日程調整をしてくれるサポートもあり、気軽に会社見学に行けるのは本当に大きかったと思います。河原木さんも、とりあえず気軽に真剣に行きましょう!と強く背中押してくれました。
ITにも興味があったのでITの企業へ行ったのですが、会社の雰囲気がすごい良くて、働いている方々も人柄の良さがにじみ出ていて、しかも未経験でも活躍できる研修の仕組みが確立されていてこんな会社なら入社しても心配ないと思えました。
世の中には自分が知らない、いい会社は本当にあるんだと思えました。

ー ステップ就職に来た本当の経緯はいつ話したんですか?

だいぶ後になってからです…。(笑)
きっかけはスカウトをもらったことでした。ステップ就職では、個人情報は伏せた上で、利用者の今までの経験や担当者の方のコメントを提携企業に見てもらいスカウトが来ることもあるとは聞いていたのですが、2社に声を掛けてもらいました。発達障がいのことなども載せていたのに、ですよ…!
そのうちの1社は解体業の会社さんで、人手には特別困っていないということもあり、とにかく半信半疑でしたが、とりあえず社長さんのところに話聞きに行きましょう!と河原木さんにまたも背中を押され(笑)、伺うことになりました。

その会社の社長さんと話したら、ものすごい良い人で、社員を本当に大切にしている人で、こんな自分にも向き合ってくれて、丁寧にいろんな話をしていただきました。その後、別日に現場見学をしていただけることになったのですが、河原木さんから社長さんに会ったら全部言ったほうがいいとアドバイスもらい、障がいのことを含め、自分の話を全部しました。
すごい真剣に聞いてくれて、人生相談になっていって、結局午前中丸々話をしていました。社長さんは、例えばうちの社員でもできないことが多い人はいるけど、それでもいいんだよ、助け合いながらやれたらいいじゃないかと言ってくれました。

ミスしたら全部自分の責任と思っていたがそうじゃなくていいんだと思えて、そういう考え方や、それを実践している会社があるんだと思えて、少しずつですが前向きになれるきっかけになりました。
帰り際に、どこも行くとこなかったらいつでも来ていいよ、人手には困っていないけど(笑)、と社長さんに言っていただき、そう言ってくれるいい大人がいるなら、もう一度自分に向き合おうと思えました。
世の中にはこんな自分でも受け入れてくれる人がいると初めて思えて、本当に感謝しています。感謝しかありません。

その頃には河原木さんとも信頼関係があって、いろんなことが言えるようになりました。
こういう考え方もできるんじゃないかということを河原木さんがいつも丁寧に何度もしつこく(笑)向き合って言ってくれました。
自分はマイナスに捉えてネガティブなアウトプットしかできませんでしたが、いつも前向きになれることを偉ぶらず言ってくれました。会社見学に行って興味なかったですと言っても、興味ないことがわかってよかった!と言われ、どこまで前向きなんだと。(笑)

ー 最初は誰にも相談できなかったと言っていましたが、変わってきましたね?

はい。障がいのことも親にしか言えていなかったですが、勇気を持ってオープンにしたときに、相談に乗ってくれたり、受け入れてくれる人がいることがわかりました。
自分と向き合うということはとてもしんどかったのですが、河原木さんにはそういうときに支えてもらえました。向き合って手伝ってくれたことに感謝しかないです。


ステップ就職の就活パートナーには仕事じゃなくて生き方を紹介された

ー すごいですね…。仕事を探すっていう関係じゃないですよね?(笑)

はい。(笑) 大人に助けを求めると社会なめるなとか言われそうと思っていましたが、全くそんなことはなく、人生そのものにゼロから付き合ってくれました。
焦らせもしないし、会社見学に一緒に行ってくれて、落ち込んだら一緒に考えて、前向きにさせてくれて。
河原木さんから全部言ったほうがいいとアドバイスもらったときも、この人は就職を無理やりさせたいんじゃない、無理やり早く入社させたいという気持ちが全く無いんだなと思い、何を言っても受け入れてくれるんだなと思って、2ヶ月かかりましたが、思っていることを全部言える関係になりました。

ー ステップ就職に来た本当の理由も言ったんですよね?河原木さんの反応はどうでした?

やりたいことあるんじゃないですか!感動しました!応援します!と言ってくれました。お人好しだな、こんな人いるんだと思いました。(笑)
河原木さんは、入りたかったその会社の社長さんにすぐに連絡してくれたんですが、現在募集をしていないとのことで、自分でいろいろと考えた結果、まずは革職人の専門学校に行くという考えに至りました。
その考えを河原木さんに伝えたら、めっちゃいいじゃないですか!学校に願書出すのとか手伝うし面接あるんだったら面接対策とか何でも協力するよ!と言ってくれて。何の会社なんだと思いました。(笑)
本当にお金じゃなくてここまでやってくれる人がいる。こんな人がいるなら、自分の好きなことをやってみよう、なんとかなると心から思えました。
今まではどうしても悪い方にしか考えれなくて。初めて、なんとかなるのかもしれないと思えました。
それは自分にとって、とてつもなくでかいことでした。頑張ってみようと思えました。
今までは何かに追われている感じでしたが、自分の好きなように生きてもいいのかなと心から思えた瞬間でした。

ー 前向きになるって簡単なことではないですよね。

悩みを言うと、そんなの誰にだってあるよとか言われてきましたが、 向き合ってくれて、こういう風にも考えれるかもよ!というアプローチは初めてでした。
仕事じゃなくて、生き方を紹介された、考え方を教えてくれたって感じですね。(笑)

ー 確かに仕事だけじゃなくて人生のいろんなことに活きてきそうですね。

はい。
何かあったときも河原木さんならきっとこういう風に言うだろうなと。そういう風に考えたらいろんなことを乗り越えれるようになりました。あとは、自分を許せた気もします。ほんの少しのミスで自分を責めなくていいと。


自分が動き出したとき、人生も動き出す

ー おもしろい会社に来ましたね?(笑) 誰に出逢うかって重要ですね。

本当にふしぎな会社ですね。(笑)
いろんなことができるようになったし、人に対する接し方も変わってきました。
実は、革の工房を自分で探して話を聞きに飛び込みで行ったんです。
以前だったら絶対にできなかったことですが。(笑) そもそも自分から動き出すことはなかったですから。
行ったら、工房の人が丁寧に真剣に相談に乗ってくれて、頑張ってください!と言ってくれて。本当に嬉しかった。 こんなにいい大人が世の中にたくさんいるとは思わなかった。
こういう経験は以前の自分だったらできないなと思えて、こんな自分になれていることだけでも良かったと思えました。

ー 序盤に話していたことと現在が全く違って同一人物と思えない。(笑)

…。(笑)
今は夢があって、革職人になって、お世話になった人に革靴を作ってプレゼントしたいと思っています。親とか、河原木さんとか。
今はその目標に向かって頑張っている自分がいる、それでだけでいいと感じています。

ー 興味があることややりたいことを見つけること自体が難しいし、それに向かって行くことも簡単ではないですよね。

僕は運がいいんだと思います。
すごい勇気をもらえました。自分が変わりました。
こんな自分でも受け入れてくれる人がいるという勇気をもらえたということが一番大きいです。
今は、こんな風にだれかに思ってもらえるような仕事を自分がしたい
と思っています。
例えば、自分が作った靴が、この靴履いたら今日も頑張って会社行くかとか、なんでもいいけど、ちょっとでも前向きに思ってもらえるようなことができたら、それでいいんじゃないかと思っています。
まだ何の結果も出してないですし、この先もおそらく大変なことがたくさんあって悩んだり苦しんだりすると思います。でも、やれるだけやってみようと、今はそう思っています。