こんにちは！シンです。
私は今回の就職活動ではステップ就職一本に絞って利用していました。
理由は3つで、LINEで気軽に相談できるという敷居の低さが良かったのと、自分のように中卒・経歴無しのフリーターへのサポートにも強かったこと、そして就職後もサポートしてくれる点も良かったからです。

転校、いじめ、受験勉強に一念発起も高校中退

ー シンさん、こんにちは！就職活動を始めるまでの、学生時代の話から聞かせていただけますか？

シン：よろしくお願いします！
小学5年生の時に親の都合で神奈川県から東京都内に引っ越してきて、ガラッと環境が変わりました。
それまで閉鎖的な田舎に住んでいたものの通っていた学校は1学年の生徒数が1000人程のマンモス校だったので、1学年約30人で1クラスしかない東京の学校はまた別の閉鎖感がありました。
クラス替えもないのでみんな仲が良く、僕は転校生というだけでいじめられました。
そんなクラスメイト達と同じ中学校に行きたくなかったし、高校・大学受験をしなくていいように、中高大一貫校に進学することにしました。

中学受験を決めた時期が周りと比べて遅く、当時の偏差値は38ぐらいだったので、「このままではマズい」と猛勉強の日々でしたね。
その結果、1年足らずで偏差値60を超えるまで学力を上げることができ、無事志望校に合格しました。
「1年の勉強でこの学校にいけるのは凄い！」と周りにも褒められ、この経験は自信になったのを覚えています。
その後は、ひたすらテニスに熱中しました。

中高大一貫校を選んだのは、受験勉強をせずにテニスに打ち込めるようにという理由が大きかったです。
小学4年生の時に始めて以降、本当にテニスだけに時間とエネルギーを注いできました。
でも高校2年生の時、テニス部のモチベーションが高い組と低い組の間に亀裂が入ってしまったんです。
僕はモチベーションが高い方でしたが、部内が分裂している上に顧問のやり方に納得がいかないことが重なり、徐々にやる気を失ってしまって。
そんな時に肘を痛めてしまい、僕の中で何かがプツッと切れてしまいました。
その流れでテニスを止めてしまいましたが、それまで本当にテニスだけに打ち込んできたので、何をどう頑張ればいいのかわからず無気力になり、うつ状態でした。

うつ病が少し良くなってきた頃、それまでテニスに熱中していた反動なのかゲームにハマり、ゲーム三昧の自堕落生活が始まりました。
ゲームセンターで新しいコミュニティができたことも嬉しく、ゲームに費やすお金の為にコンビニのアルバイトを始め、次第に学校には行かなくなりました。
アルバイト先はシフトの融通を利かせてくれて、とにかく働く人が良く、コンビニとゲームセンターが自分の居場所になっていました。

そのまま高校を中退してしまいましたが、当時の僕は浅はかで、高校を辞めてもなんとかなるだろうと思っていましたね。
大学受験をしなくてもいいようにと小学生の楽しい時期を受験勉強に費やしたのに、それを無駄にしてしまったことは今でも後悔しています。

高校中退の後悔と劣等感

ー 今も後悔があるのですね…その後もアルバイトは続けたのでしょうか？

高校在学中に始めたコンビニのアルバイトを約7年続けていましたが、従業員が増えてシフトにあまり入れなくなり、正社員登用も完全にないということがわかったので辞めました。
年齢的にフリーターであることに対し漠然とした不安を抱えていたというのもあります。

ちょうどコンビニを辞める頃、友達にデータ入力の仕事を紹介してもらいました。
データ入力のアルバイトは正社員登用の可能性もあり、働いた分だけ稼げると思いたくさんシフトを入れました。
でも働いた時間とお給料は割に合わないし、たくさん働いたところでスキルアップはできないし、最初はめちゃくちゃ良いと思っていた在宅ワークも人との関わりがあまりになさすぎて辛く感じました。

「一度はちゃんと就職活動をしておくべきだ」という考えもあったので、データ入力のアルバイトをしながら就職活動を始めました。
「就活しろ」とか「正社員になれ」とか周りに言われたわけでないですが、元々は大学までいく予定だったので、大学に行って就職活動をして…という皆がしているあたりまえのことを自分はしていないという後ろめたさがずっとありました。
周りと比較する癖がついていて、劣等感がかなり強くて…。
高校時代にゲームセンターでつるんでいた友達とは今でも交流がありますが、実はいまだに「中卒」ということを隠しているくらいです。

ー 後ろめたさが原動力だったのですね。そんな中でステップ就職を見つけてくださって？

はい、就職活動では他の媒体は使わずにステップ就職一本で活動していました。
実は23歳ぐらいで一度エージェントを使って就活をしたのですが、エージェントの方と話す度にスキルも学歴もない自分が情けなくなり、心が折れてフェードアウトしてしまった経験があるんです。
その時のエージェントは、前回の面談で話したことを覚えていなかったり、担当制のはずなのに違うスタッフが出てきたり、関心を持たれていない感じがしました。
エージェントの方も仕事だしノルマがあって大変なのかもしれないけど、人として見てくれていないというか、自分は商品の1つなんだなということを感じました。
だから今回は同じ失敗をしないように、学歴・経歴問わずフリーターのサポートに強いエージェントを探してステップ就職を見つけ、ステップ就職だけを使いました。

ステップ就職は、学歴・経歴問わずフリーターのサポートに強かった

ー ちなみに、ステップ就職一本に絞ってくださった決め手は何だったのでしょうか？

学歴・経歴問わず、フリーターのサポートに強いエージェントをインターネットで探して見つけました。
まずはLINE登録という敷居の低さが良かったです。
LINEだと気軽なので、最初に連絡する時の「大丈夫かな？」という不安がありませんでした。
就職したら終わりじゃない、就職後までサポートしてくれるという点も良かったです。
そもそも就職後までサポートしてくれるエージェントが少ないですよね。
あとは、自分はスキルも経験も学歴もないので選べる立場じゃないとは思いながらも、やっぱりブラック企業にはいきたくなかったので。

ー 事前にたくさん調べてくださったのですね！利用にあたり不安なことはありましたか？

他のエージェントと比較して大きな会社ではないということは認知していましたが、情報が少ない不安は少しありました。
でも数少ない口コミの評価が良かったので登録しました。

ー 最初の個別面談では、どのような話をしましたか？

最初の面談はかなり前なのでほとんど覚えていませんが（笑）、「中卒」と言っても否定的な意見が全く飛んでこなかったのが意外で印象的でした。
全然問題ないですよ〜たくさん求人ありますよ〜という感じだったので。
自分ではあまり意識していなかったコミュニケーション力の高さを褒められたことも印象的でした。

ー 会社見学と選考は何社ずつ行かれましたか？

3社の見学に行って、2社の選考を受けました。
IT業界に絞っていたので、全てITの会社です。
現在の就職先は元々第一志望ではなかったのですが、担当者の方がすごく良くて、見学に行って志望度が変わりました。
初めて会った自分に対して2時間以上も費やして、会社のことだけでなく業界のことから細かく説明してくれました。
会社の見極め方など就活へのアドバイスもしてくれました。
小さい会社なのでバンバン採用したいだろうに、「年間200〜300人面接して1人ぐらいしか採用しない。入社前後のギャップをなくしたい。」と話されていて、それもすごいなと思いました。
とても親身になって話してくれた後で、「僕が嘘ついてるかもしれないからちゃんと調べて考えた方がいいよ」と言ってくれて、この人はすごい！この会社がいい！となりました。

ー 利用する中で、ステップ就職への不満があればぜひ聞かせてください。

ステップ就職の嫌なところというか、1つ思ったのは企業からスカウト（個人を特定できる情報は伏せた形で僕の簡単な経歴や人となりを企業の方に見ていただき、興味を持っていただいた企業からお声がけいただくもの）をいただいた時のことです。
これは悪く捉えないでもらいたいんですが、少し押し方が強いと感じたというか…。
ありがたいことにスカウトを数件いただきましたが希望業界とは違うところばかりで、自分の意見を言えない人は押されてその会社に行っちゃうのかな？と感じました。
例えば、正社員になれればどこでもいいという人や断れないタイプの人なら、スカウトをもらった会社の見学や選考に行っちゃうかもしれないと思いました。

担当スタッフの方からも、希望業界とは違う、むしろ避けたい業界職種からのスカウトであることはわかっている上で、中にはスカウトがきっかけで見学してみると印象が180°変わり、志望する方もいるので可能性を潰さないために誘っているという説明もあったので、納得はしていました。
結果的に僕はIT企業に絞っていたし、自分の意見をはっきり言えるタイプなので、申し訳ないなと思いながら見学や説明会への参加はお断りしました。

でも企業から声をかけてもらえたのは嬉しかったです。

就職先は思った以上に「いい会社」

ー 率直なご感想、ありがとうございます！面接はいかがでしたか？

面接は2社受け、どちらも内定をいただきました。
結果が出るまでは「落ちたらどうしよう…」という思いはありました。
でも、もし全部落ちてしまったら、東京都が無料でやっているIT人材育成事業に参加しようかな？職業訓練校に通おうかな？とか先のことを考えていたので、落ち込むことはなかったです。
腹を括っていたので。

就職先の選考は3次面接まであったのですが、最終面接前の1週間ぐらいは緊張でまともに寝れませんでした。笑

ー 就職先はどのような会社ですか？

ひと言で、「いい会社」です。
本当に社員のことを第一に考えてくれるし、社員がやりたいということを尊重してくれます。
「未経験で知識もないので足を引っ張りたくない。だからCCNAの資格を取りたい。」と言ったら二つ返事で了承してくれて、教材を買ってくれたり全力でサポートしてくれたりする体制は本当に好きです。
「子どもがいるのでリモート主体で働きたい」という方がいて、その方の希望に沿えるようにリモートの案件をとってきてくれたり。
みんな「協力しよう」「他の人のために」という意識が強いです。
客先常駐の方が多いため自社内の業務は客先での業務後にやらなきゃいけないのに、僕のためのこともみんな嫌な顔一つせずにやってくれるので、その姿を見て自分も他の人のためにやろうという気になります。

それが実現できているのは、上の人が良い方だからだと思います。
申し訳なくなるぐらい社員のために時間もお金も使ってくれるので。
面接の時にエンジニアの方達もフランクで雰囲気が良いことが感じられ、いい会社だから社員間の繋がりが強いという印象はありましたが、思った以上でした。
ご飯に連れていってくれたり、仕事の時間外でも悩みを聞いてくれたり、本当にありがたいです。
僕にはそれが合っていて、仕事だけをしたい人は合わないと思いますが。

ー 業務内容についても教えていただけますか？

簡単に言うと、お店で使うiPadなどの決済端末を使えるようにするための監査をしています。
ネットワークを引っ張ってきて、アクセスポイントを設置して、店内で端末を使えるようにすることの監査です。
僕自身は基本的に在宅ワークで、実際に店舗内に設置した方から写真を何十枚も送ってもらって、抜け漏れがないか確認したりトラブルがあれば対策を教えたりというようなお仕事です。

でもこれからはもっと現場にも出る予定です。
人が足りている現場でも僕が入れるように上の方がお願いしてくれたり、僕の成長や経験を考えて参画する案件を決めてくれています。
会社からは「期待してるよ」とも「プレッシャーを感じすぎなくてもいいよ」とも言われますが、僕も期待に関してはバランスよく受け取っています。

ー 就職後の就活パートナーとの関係性はいかがでしょうか？

いつも気にかけてもらってありがたいし、心強いです。
入社から半年経っても連絡をくれるし、本当にすごいなぁと思います。
今のところ順調ですが、何かあった時にも頼りたいと思える存在です。

中卒・経歴無しという人のロールモデルになりたい

ー 最後に、今後の目標を教えてください！

キッティングなど現場での実務経験を積んでいきたいです。
取りたい資格が実務経験3年以上必要なので。
家でずっと監査業務をしているのは楽ではありますが、インフラエンジニアとして自分の市場価値を高めたいです。

将来的にはネットワークのスペシャリストになりたいし、マネジメントもできるようになりたいし、30歳になるまでいろんな資格を取ったり現場を経験したり。
サーバ構築もできるようになりたいし、もっといろんな良い案件にいけるようになりたいです。
マネージャー自身ができる人じゃないと下はついてこないと思うので、まずは自分が勉強してできるようにならなきゃですね。
IT業界は未経験OKを謳っているし、取得資格がそのまま評価に反映されるし、学歴も関係ないので、「中卒/高卒・経歴なし」という人のロールモデルになりたいです。

ー　「中卒/高卒・経歴なしという人のロールモデルになりたい」というシンさんの言葉は、後悔がありながらも努力を重ね、ご自身の足で人生を進めてきたシンさんだからこそのものだと感じました。ロールモデルになりたいという目標に向けてステップ就職をいいように活用いただき、ぜひ素敵なロールモデルとなってますます活躍されること、応援しています！

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