2021.11.10

自分で決めることをしてこなかった私が、初めて自分で選んだ仕事 24歳/専門卒/アサミ

小さい頃から家族や周りに良いと勧められた道を歩んできたと振り返るアサミさん。
10代後半で初めて自分の意思で決めて進んだ写真という道、しかしそこで挫折を味わい、やりたいことが分からない日々を過ごします。
迷い悩んでいた時にステップ就職に出会い、会社見学に参加するうちに、「やってみたい!」と心が動く仕事に出会いました。
現在は小学生が通う学童の支援員として活躍しているアサミさんに話を伺いました。

目次

  1. ①周りに勧められるがまま、自分の意思がなかった
  2.  ▷小学校からの習い事
     ▷専門学校時代の挫折経験
     ▷ステップ就職を見つけるまで
  3. ②ステップ就職はこれまでの就職活動と何が違ったのか?
  4.  ▷最初の面談で感じたこと
     ▷会社見学の印象
  5. ③実際に働いてみて子どもとの向き合い方が変わった
  6.  ▷子どもとの向き合い方の変化
     ▷慣れるまでは意外と大変だった通勤
  7. ④もっと子どもたちのことを知って伝えられるようになりたい
  8.  ▷現在の課題
     ▷これからの目標

周りに勧められるがまま、自分の意思がなかった

ー こんにちは。早速、お話を伺えればと思います。まずはこれまでの経歴を伺ってもよろしいでしょうか?

アサミ:よろしくお願いします。小さい時から習い事をしていたのですが、それらは全部親や周りの勧めでした。
自分がやりたいと思うものがなかったというよりは、「周りが良いと言うことをやるのが当たり前」だと思っていたんです。
習い事の一つに日本舞踊があるのですが、周りは年上のおばさんばかり、子どもは私だけだったので無条件に可愛がられ、ちょっとできるようになると褒めてくれるのが心地良くて続けていました。

ー その後はどのような生活を送っていたのですか?

アサミ:中学、高校と特に困ることもなかったし、仲の良い友達もいて何も考えずに楽しく過ごしてきました。
ところが高校3年生になると急に周りが「進路どうする?将来は何になりたい?」という話をするようになって、自分はやりたいことが分からないのに友達は進路がどんどん決まっていく、一人だけ置いていかれている気持ちになりましたね。
その時に「ああ、自分はこれまで自分の意思で決めた経験がないんだ」と気付きました。

結局やりたいことは見つからず、高校卒業後してからは「自分は何がしたいんだろう…これからどうしよう…」と不安で何も手につかず、2年間くらいはニート生活をしていました。
時間があったのでとにかく好きな映画を見まくっていたのですが、だんだんと映像の美しさに心を惹かれるようになって、日常の風景を写真に撮ってインスタにアップすることを始めました。
やり始めると「もっといい写真を撮りたい」と思うようになって、写真をちゃんと学びたくなりました。


ー 初めて「やりたいこと」が見つかったのですね?

アサミ:はい!そこから時給が高かった巫女さんのアルバイトをして、カメラの専門学校に行くための学費を貯めました。
やりたいことが見つかった嬉しさもあって、意気揚々と専門学校に入学したのですが、そこで挫折を味わいます。

同じように写真や映像の世界で働きたい思いを持ったクラスメイトを見た時に、明らかに自分より思いが強いと感じてしまい、「自分はここまで情熱を注げるかな?」と考えるようになったんです。
元々他人と比較して落ち込む癖もあり、「こんなフワフワした気持ちの自分は、この世界にいちゃダメだ。」と考えて写真の道は諦めました。

一応学校は卒業はしたのですが、またやりたいことを見失ってしまい、何も手につきませんでした。

ステップ就職はこれまでの就職活動と何が違ったのか?

ー ステップ就職はどのように見つけられましたか?

アサミ:生活のためにもとりあえず就職はしたいと思い、いろんなエージェントに登録しました。
その中の一つがステップ就職でした。
WEBでは「未経験からでも大丈夫!」って書いてあるけど、「本当?逆に怪しいな…」と最初はかなり警戒していました。


ー 実際に利用してみていかがでしたか?

最初の面談の時に、これまでの自分の人生の流れをちゃんと聞いてくれたのが印象的でした。
他だと「どういう分野に興味がありますか?」から始まるんですけど、こっちは何がやりたいか分からない状態だから、何に興味があるかと聞かれても答えられない。
でもステップ就職は、私の話を聞いてくれて「今はやりたいことがなくても大丈夫!一緒に見つけていきましょう。」と言ってくれたんです。

ー 会社見学や会社説明会に参加してみていかがでした?

アサミ:実際に働いている会社の方から話を聞けるのはいいですね。
特に私の場合はアルバイトの経験も少ないので、求人票の情報だけだと全然仕事のイメージができない。
それが複数の会社の説明会に参加すると「ああ、この会社は社員に対してこういう考えなんだ。」というのが知れて、「私は、社員を大切にしてくれる会社で働きたいんだな。」と自分が求めるものが分かってきました。

ー 今の会社を選んだ決めてはどんなところですか?

アサミ:会社説明会でも面接の時も、私の話をよく聞いてくれたんです。
「うちの会社は社員のことを大事にしてます!」っていろんな会社が言うじゃないですか?でもいざ話をしてみると、こちらを見定めるような態度の面接官とか高圧的な人だったりとか。
社員のことを大事にするって、その人を一人の人間として認めることだと思うんです。
その一歩目が相手の話を聞くこと、それをしていただけたのが嬉しくて、ここで働きたいと思いました。

それと、私は小学生の時に学童に通っていたので、支援員がどんな仕事なのかや大体の流れがイメージできて、仕事に対する不安は軽くなリました。
会社としての理念もしっかりしていて「関わる子どもと一緒に成長していく」という考えにも共感しました。


働き入社して実際に働いてみて感じること

ー お仕事はどんなことをされているのですか?

アサミ:学童の支援員の1番の仕事は子どもたちの安全管理です。
学校が終わって保護者の方がお迎えに来るまでの数時間、この間に安全に楽しく過ごしてもらうために複数のスタッフがチームで連携して仕事をしています。

ー 実際に働いてみていかがですか?

アサミ:入社して2ヶ月が経つのですが、この間で子どもとの向き合い方が変わりました。
してないけないことをした時には指導をするのですが、ただダメと言っても分かってもらえない。
どうすれば伝わるかを根気強く考えながら接し続けると、ある時に相手が理解してくれることが分かりました。
うちの会社には「共育(共に育つ)」という考え方があるんですが、まさにその通りだなと、関わることで私たちスタッフにも気づきや学びがあるんです。
奥が深い仕事ですが、その分やりがいのある仕事だと思います。

ー お仕事で大変なことはどんなことですか?

アサミ:地味に通勤は大変です…
もう慣れたので大丈夫ですが、片道1時間以上かかるのでリズムができるまでは結構大変でした。
今は通勤中に音楽を聞いたり本を読んだりして、この時間を有効に使えてます。

ー 確かに通勤は慣れまでは大変ですよね!お仕事で大変ですよね?

アサミ:そうですね。
あとは自分が担当するクラスの子どもの名前は、入社してすぐに全部覚えるようにしましたね。
やっぱり自分の名前で呼ばれると嬉しいし、学童は子どもたちにとっての居場所でもある訳なので、こういう基本的なことは大事にしたいなと。


もっと子どもたちのことを知って伝えられるようになりたい

ー 素晴らしいですね!では今後のことについてお聞かせください。

アサミ:もっともっと子どもたちのことが知りたいです。
この仕事は子どもだけでなく、保護者の方とも関わることが多いんです。
大切なお子さんを預かる責任の中に、「親が知らないその子の一面を伝える」というのがあります。
もちろん、いい面もあれば悪い面もあるし、家では見せない姿を学童で見せることもある、そういったことも保護者に伝えられるようになりたいですね。

  それと最近写真の経験を活かして児童クラブだよりを作成させてもらったんです。
毎月保護者の方に向けて発効しているお便りで、そこに載せる写真を私が撮って、編集とお便りの作成まで担当しました。
一度は諦めた写真の仕事がこんな形でできるなんて、人生って分からないものですね。

ー アサミさんがとても逞しく感じられて、私も刺激をいただきました。お話しできてよかったです。引き続き応援していますね!


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