体育会系のノリが嫌で周りに馴染めず、1年で高校を中退したマイコさん。
その後はファストフード店でアルバイトをしていたものの、18歳の時に突然母親を亡くし、一人で生きていくことを余儀なくされました。
生活のためにアルバイトに明け暮れ、何も楽しむ余裕がない日々から抜け出したいとの思いから、ステップ就職を通じて初めての就職活動に挑戦。
最初は「自分にはできることが何もない」と落ち込んでいましたが、リーダー職に向けてステップアップ中のマイコさんにお話を伺いました。
目次
- ①思いのままに行動していた学生時代 ▷母子家庭ながら自由に過ごせた幼少期
- ②ステップ就職で初めての就職活動 ▷一人では進められず、ステップ就職を頼ろうと決意
- ③年齢も経歴も様々な人達と協力して働くアットホームな会社 ▷中卒で10代の自分でも大丈夫だと思えた
- ④会社が手放したくない人材になりたい ▷何も自信を持てることがなかった自分がリーダーを目指すまでに
▷突然の母の死から自立に向けて
▷初回面談から本気で心配してくれた
▷時に落ち込んでも支えてくれる温かい人たちに囲まれて
思いのままに行動していた学生時代
ー こんにちは。早速、お話を伺えればと思います。まずはこれまでの経歴を伺ってもよろしいでしょうか?
マイコ:はい。就職活動を始める前は、生活のためにアルバイトに明け暮れていました。
生まれてすぐに両親が離婚したので、私は母子家庭で育ちました。
皆が持っているゲームを買ってもらえないというようなことはありましたが、母の職場の方に可愛がってもらっていたこともあり、母子家庭ということで特に寂しい思いや苦労をしたことはありませんでした。
寧ろやりたいことをやらせてもらえていたので、今思うと甘やかされていたと感じます。
その上、私は思い立ったらすぐに行動し、飽きたらやめる性格でした。
熱血体育会系のノリが合わなかった高校は、1年でやめました。
高校を卒業していないと将来的に苦労することはわかっていたので悩みはしましたが、嫌な思いをし続けたくなかったので中退しました。
ー 高校中退後はどうされたんですか?
マイコ:高校を中退してからはファストフード店で2年ほどアルバイトをしていました。
でも、ある日突然母が亡くなってしまい、自分で生計を立てていかなきゃいけない状況になりました。
さっきまで一緒にご飯を食べて普通に話していたのに、本当に突然亡くなってしまったので、当然ショックはありました。
でも、悲しんだり落ち込んだりしている暇はなく、とにかく生活費のためにアルバイトに明け暮れました。
それまでは母の扶養の範囲内で働いていましたが、ガッツリ働ける飲食店のキッチンにアルバイトを変え、1日8〜10時間×週6日働きました。
ー とても大変な思いをされたんですね…。そこから正社員になるために就職活動をしようと思ったきっかけを教えて下さい。
マイコ:休憩時間や待機時間も入れると1日約12時間アルバイト先にいて、自宅には寝に帰るだけの毎日でした。
週1日の休日も家事をして終わってしまうので、もっとプライベートの時間や休日が欲しいと思うようになりました。
そこで、正社員を目指して就職活動を始めました。
高校中退直後は正社員として働くことは考えていなかったので、今回が初めての就職活動でした。
まずは自分の学歴やマイペースな性格を考慮して、自分でもできそうな仕事を探しました。
ステップ就職で初めての就職活動
ー ステップ就職はどのようにして知ったのですか?
マイコ:インターネットで「中卒×就職」と検索してステップ就職を見つけました。
他の転職サイトも見ていましたが、そもそも学歴が中卒では応募できなかったり、応募条件を満たしていても労働条件が悪かったりでピンときませんでした。
実際に登録して利用したのはステップ就職のみです。
ー 実際に利用してみていかがでしたか?
マイコ:Webサイトからは細かい求人情報が見れなかったので、ちゃんとした求人を紹介してもらえるのか、正直最初は不安でした。
初回の電話面談をしたのは1年以上前なので、どんな感じだったかあまり覚えていないですが、就活パートナーは話しやすくて良い人だな〜と感じました。
「休みがない」という話をした時に、本気で心配してくれたことが印象的でした。
ー 就活パートナーとの関係性についても教えていただけますか?
マイコ:何も隠すことなく話せる関係性です。
職場での悩みを聞いてくれたり、仕事以外の生活面や体調面も気にかけてくれて、困ったらいつでも頼れる安心感があります。
私は自分から連絡することや人に頼ることが得意な方ではないので、就職後にも連絡をくれるのはありがたいです。
ー 就職活動中に上手くいかないと感じたり、落ち込んだりした時はありましたか?
マイコ:会社見学や選考を進める段階で落ち込むことは特にありませんでしたが、就職活動を始めて間もない頃にはありました。
「自分にできそうなこと」という観点で求人を見ていたのですが、苦手なことを省いたら「自分にはできることが何もない」と感じ、落ち込みました。
自分で仕事を探すのは向いてない、これじゃあ何も始められない、と思ってエージェントに頼ることに決めました。
ー そうしてステップ就職を利用してくださったのですね。ステップ就職の特徴でもある会社見学に参加してみていかがでしたか?
マイコ:私の場合は、会社見学に参加したのも選考を受けたのも就職先の1社のみです。
会社見学では事業所の所長さんが会社のことを丁寧に説明してくれて、私の話も親身に聞いてくれました。
実際に働く工場内も見せてもらって、働いている方々が愛想よく挨拶してくれて、良い雰囲気だったのを覚えています。
年齢も経歴も様々な人達と協力して働くアットホームな会社
ー 就職先はどんな会社ですか?
マイコ:生協の宅配向けに青果物の小分け包装・セット事業を行っている会社で、世の中からなくならない、安定して続けられる仕事です。
学歴や年齢はもちろん、過去の経歴に関係なく頑張っている人をきちんと評価してくれる体制が整っているので、中卒で10代の私でも大丈夫だと思えました。
段階を踏んでじっくりと自信をつけながら、ステップアップできるところも自分に合うなと思いました。
本当に様々な境遇の方が働いているし、パートさんが120人ぐらいいて、和気藹々としてアットホームな雰囲気の会社です。
シフトの融通がきくので小さいお子さんがいる方や主婦さんも働きやすい会社だと思うし、実際にパートさんのほとんどが女性です。
一部の方は年配女性特有の我の強さもありますが(笑)、そんなパートさんの孫世代になる私はとても可愛がってもらっています。
生活費の心配があり、飲食店のアルバイトを完全に辞めてから入社することが不安だったのですが、まずは週3日から出勤など働き方も柔軟に対応してくれました。
ー お仕事について詳しく教えてください。
マイコ:一つの事業所には100人以上の従業員がいて、5人前後のチームに分かれて働きます。
野菜や果物の重量を測って仕分けして包装していきます。
チームで協力しながら仕事を進めていくので、周りとの連携も大切になってきます。
ー 実際に働いてみていかがですか?
マイコ:入社当時18歳だった私は今も最年少で同年代の方は少ないですが、年上の方と一緒に働く方が自分には合っていると思うので特に困ることはなく、仕事は楽しいと思えています。
新しい仕事を教えてもらった後にミスをして落ち込むこともありますが、同じミスをしないようにメモをして、他の作業をして頭を切り替えるようにしています。
仲の良いパートさんに話を聞いてもらったりもします。
会社が手放したくない人材になりたい
ー 幅広い年代の方々とも良い関係が築けているのですね!今後の目標はありますか?
マイコ:大体4人1組の班になって作業をするのですが、約20組をまとめる班長がいて、私は入社から7〜8ヶ月ぐらいで班長見習いになりました。
班長見習いとして自分だけではなく全体の作業効率を考えて動かなきゃいけないし、周りをよく見なきゃいけないのに、一つのことに集中すると周りが見えなくなるタイプなので早速躓いています(笑)
これから徐々に青果の仕分けや包装よりも人をまとめることがメインの仕事になっていくので、視野を広げて効率良く働けるようになりたいです。
変なところで遠慮してしまう性格なので、年上の方に指示をしていかなきゃいけない場面が増えてくることも心配ではあります。
でも立場的に言わなきゃいけないことは、相手に合わせて何をどこまで伝えるかや伝えるタイミングなどをしっかり考えながら、相手に敬意を払ってやっていきたいです。
そして「会社が手放したくない人材」になりたいと思っています。
ー とても素晴らしい意気込みですね。入社から1年未満で最年少ながら大勢の方をリードする立場になるということは、それだけマイコさんが期待されているということだと思います。おっしゃるようにこれから大変なこともあるかと思いますが、今の頑張りは必ず将来の糧になるはずです。
周りに遠慮せずに、「何が自分の成長・将来のためになるか」さらには「何が会社や周りの人達のためになるか」を考えて、マイコさんらしく突き進んでください!
お話しできてよかったです。引き続き応援していますね!
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