2019.01.18

「やりがいのある仕事」という幻想

先日いつもの本屋に寄ると、ディスプレイが大きく変わっていました。
私が新社会人の立場なら「これ読みたい。これも読んでおくべきだな」と思える魅力的なものばかり。その中で“やりがいのある仕事という幻想”というタイトルの本に目が留まりました。

ステップ就職でもやりがいのある仕事だったりやりがいを持って働くというのは大きいテーマになっていて、私もずっとそのことばかりを考えています。そこで今回は、「どうやったらやりがいを持って働けるのか?」について、私なりの考えを書きたいと思います。

「やりたいことがない」場合どうすれば良いのか?

やりたいことを仕事にしようとか、やりがいを持って働こうと言うのは簡単ですが、個別面談でも、「そんなものない。」「生活の為とは言え、この先もずっと働き続けられるか自信がない」という声をよく聞きます。

でもこれってごく普通のことで、若くして自分のやりたいことや将来のビジョンが明確になっている人の方が少ないのではないでしょうか。ただ、現実問題、生活の為には働いてお金を稼いでいかなければいけない。では、どうすれば良いのか?

他人は苦に感じるが、自分は苦に感じずやり続けられること

例えば私の場合、あまり苦にならないことの1つに洗濯があります。洗って、干して、畳んで、しまうという行為を面倒だという人は割と多く、私の妻も洗濯が好きではありません。

私は服によっては手洗いもするし、柔軟剤にも凝っていて、複数の柔軟剤を独自の調合で混ぜ合わせたオリジナルのものを使っています。乾いた洗濯物を畳む時に、ふんわり香る柔軟剤の匂いを嗅ぐと、苦になるどころか、とても幸せな気分になります。

このように、「他の人は苦痛に感じるが、自分はそこまで苦痛に感じず続けるられること」これに注目するのです。そんなもの自分の周りや今の職場にはないという人は、まだ見つかってないだけ。絶対にあります。

この方法にはさらにいいことがあります。他人はその行為を苦に感じるわけなので、それをやると褒められるし、感謝される。やってもらうことに対してお金を払うという人がいたら、それは立派な仕事になるのです。自分はそんなに苦に感じないのに、やると褒められて、感謝されて、お金までもらえる。最高だと思いませんか?!

見つけるためには何をすべきか?今の職場でもできることがあります。

それは、自分から積極的にいろいろな仕事(業務)を取りに行くこと。初めから全部をやる自信がないなら、手伝うところからでもOK。面白そうな仕事をやってる人のところに行って、「その仕事、私にも手伝わせてくれませんか?」と声を掛けてみましょう。初めは自分の仕事もやりながらなのでキツイ面もあるかもしれませんが、見つかった場合、それはあなたにとって苦にならない事なのですぐに慣れます。

最後は「決める」ことが大事

そして、もしそれが見つかったら、「これが自分の仕事だ」と決めること。それは好きなことではないかもしれませんが、それでもOK。「これだ!」と自分で決めることが重要です。

なぜなら、決めることで「覚悟」が生まれるから。何かを決める(選ぶ)ということはそれ以外を捨てることになります。そうすることで、「自分にはこれしかない」という覚悟が生まれ、その仕事に熱が入るようになります。結果的にそれが、仕事へのやりがいに繋がるのです。

他にも自分に合うものがあるのでは?と考える人もいるかもしれませんが、それはそれ。今目の前にある仕事が自分にとって苦に感じずできるものであるならば、これを自分の仕事だと決めて一生懸命やるのです。そうやって自分の責任を果たしていけば、きっとそれを認めて、褒めてくれる(評価してくれる)人が出てくるはず。

本当にこれは大切だと思います。

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