成長スピードと変化量を見る
基本的にどんな業種であれ、「未経験でその世界に飛び込んだのであれば、二年はやってみる」というのがいいと思います。そこで重要な指標になるのが成長スピードと変化量です。
成長スピードで分かりやすいのは、仕事を習得していくスピードがどうかという点。ここは得意、不得意が出やすいですね。まずは早さよりも、ミスなくできるかを見ましょう。どんなに気をつけてやっても、時間を掛けても、どうしてもミスが出るという場合は不得意なことの可能性が高いと思います。
もちろん繰り返しやることでミスは減ってはきますが、「ミスをなくすこと」に多くの時間を割くのは、自分にとってもですが、会社にとってもなかなかつらいものです。注意を受ける側も、する側もいい気持ちにはならないですもんね。逆に、時間を掛ければできるのであれば、もっと続けてみることをおすすめします。
もう一つは変化量。これは慎重に判断をする必要がありますね。さっき、時間を掛ければできるのであれば続けるべきと言ったのもこれが理由です。例えば、仕事の全体像が見えないうちはスピードが上がらないのに、「今やってることは、後々のここに繋がってるんだ。」という“仕事の繋がり”が理解できると、一気に仕事の習得スピードが上がる人がいます。
成長スピードは人それぞれ。これまで出会ってきた人の中にも、一年目はパッとしなかったんだけど、全体観を掴み自分の仕事の意味や意義に気づけると、仕事が楽しくなって二年目で飛躍に的に変化したというのも多く見てきました。これはよくある話なので、ミスなく確実にというのができているのであれば、焦らずに辛抱強くやることも重要です。
また上司や会社側も育成期間を年単位で考えているケースも多いので、そういった意味でも二年間というのは一つの目安になると思います。
この仕事は向いてないと判断した場合は?
不得意の判断基準としては、一つの業務を三ヶ月必死にやって、それでもミスが多発する場合は向いてないのかもしれません。その後変化する可能性もありますが、どんなに長くても半年で判断をする方が良いと思います。その場合は「向いてなかったんだ。」とスパッと切り替えて次を探しましょう。
ただ、ここで大切なのは、自分の不得意(苦手)だったことをちゃんと分析すること。例えば、一つのことをコツコツと続けるのはできるが、複数のことを同時進行でやると抜け漏れが出てしまうとか、業務における人とのコミュニケーションの量はどうかとか。接客業でも、ある程度マニュアルに沿った対応が可能なのか、様々な状況下で臨機応変な対応が求められるのかでも違ってきます。
前回のブログ“「やりがいのある仕事」という幻想”で書いた、他人は苦に感じるが、自分はそこまで苦に感じずできることというのも、自分に向いてる向いてないを判断する目安になりますね。
そういう点でも、やはりステップ就職がやっている”お試し就職”はかなり有効ですね。就職を希望している会社で、最長半年間働きながら適性を見極めることができるので、その間でだいたいの向き不向きは分かります。もし向かないと判断した場合は、また別の会社にチャレンジができるし、お試し就職中もお給与はでるので、生活も安定した状態で”自分に合う仕事”をじっくりと探すことができます。
“お試し就職”について詳しく知りたい方はお気軽にご相談くださいね。